SUBという名前の理由

電動アシスト自転車、と聞くと多くの人はこう考える。坂道を楽に上るためのもの。年齢を重ねた人の乗り物。あるいは、移動の代替手段。

けれどXTECHは、自らをeBikeとだけ呼ばない。「SUB」Sport Utility Bikeと名乗る。

この言葉はスペックを説明していない。
使い方を説明している。スポーツと聞くと速さを連想するが、ここでのスポーツは競技ではない。汗をかくことでもない。もっと単純な話で、身体が動き出すきっかけのこと。

例えば、近所の海まで車で行く人は多い。
しかし自転車だと、途中の店に寄り、堤防に止まり、風の匂いに気づく。距離は同じでも、体験は別物になる。スポーツとは、速度ではなく“関わり方”のことです。

次にユーティリティ。スポーツバイクは準備がいる。服装も時間も覚悟も必要だ。
ところがユーティリティは違う。思い立った瞬間に使える。生活の中に入り込む。

登山靴は目的地のための靴だが、スニーカーは生活の中にある。SUBが目指しているのは、後者である。

そして最後にバイク。モビリティでもビークルでもない。あえてBikeと呼ぶのは、機械ではなく人力の延長に置いているからだ。電動アシストはエンジンではない。足りない体力を補う装置でもない。人の行動範囲を少しだけ押し広げる“身体の拡張”である。

自動車で言えばSUVが近い。SUVは悪路を走るための車ではない。「どこへでも行けそうだ」と思わせる車だ。SUBも同じだ。山を走るための自転車ではない。外へ出たくなる自転車である。つまりXTECHが名乗るSUBとは、ジャンル名ではない。移動手段でもない。生活に、もう一つの半径を与える装置の名前です。