What's a fat bike? 

FAT BIKEは、見た目に反して、走りは軽快

「ファットバイク」は、英語表記では「Fat Bike」となります。その名の通り、太いタイヤを持つマウンテンバイクスタイルの自転車です。つて注目を浴びたマウンテンバイクのタイヤは、幅が約5cmでした。ファットバイクのタイヤは、さらに太くなっており、4インチから4.5インチ(9cm~12cm)ほどもあるのです。

見た目もかなりしっかりしているので、スマートなロードバイク系とは、かなり違っています。どっしりとしたフォルムは、重そうな印象もありますが、その見た目に反して走りは軽快です。はじめの走り出しこそ重く感じる方もいらっしゃいますが、電動アシストの場合、漕ぎ出してしまうと重さを感じることなく、ぐいぐいと進んでくれます。

ファットバイクは、タイヤの幅がある分、安定感は抜群です。どんな道でもしっかりと走ることができる自転車です。ファットバイクは、スピードを楽しむロードバイクに比べると、スピードは遅くなります。そのかわり、ロードバイクでは走ることのできないさまざまな場所を、自由に走行することが可能です。

どこまでも、どんな場所でも進んでいけるファットバイクは、自転車の楽しみ方を広げてくれます。

ハードテイルとフルサスの違いは

◼️ ハードテイルとは

フロントサスペンションだけのハードテイルは、シンプルだからこそ実現できたマルチな才能を持ち合わせています。

ハードテイルはギミックが少ない分、フレームを強固に設計できます。このため、衝撃吸収性能のあまり必要ないオフロードコースにおいては、ハードテイルのほうが長く付き合える相棒になります。また、ハードテイルはシンプルな分、製造コストが安く、パーツも少ないので価格がかなり抑えられます。

ハードテイルのMTBはギミックが最低限で、パーツも少ないため、フルサスに比べてかなり軽量な設計が可能です。素材や技術の進歩で、近年フルサスもかなり軽量化されていますが、それでもハードテイルはフルサスに比べると1割から2割程度軽量化が可能です。ファンライドにおいては、とくにロングライドや、長距離のトレイルライドでもメリットになります。また、フルサスペンションと同じような走り方をするには乗り手のスキルが必要。

◼️ フルサスとは

サスペンションを前後に備えたタイプのMTBを「フルサス」といいます。自転車の構造上これ以上の走破性はないことから、「MTBの最終形」と称されることも。フルサスは、前後にサスペンションを備えているためフロントタイヤ、リアタイヤどちらに衝撃がかかっても吸収します。

フルサスであれば前後にサスペンションがあるので、路面状況を確認し、リアサスペンション、フロントサスペンションそれぞれシチュエーションに合わせたセッティングが可能です。近年はサスペンションユニットの多様化も進み、緻密なセッティングが可能になっています。

フルサスとひとくくりにしても、じつはさまざまなモデルがあります。そのなかでも特徴的なものが「クロスカントリー(XC)用フルサス車」と、「ダウンヒル(DH)用フルサス車」です。この2つは見た目こそ近いですが、目的に合わせた設計はまったくの別物です。また、ハードテイルより、乗り手のスキルを補ってくれるので、初心者でも楽しみやすい。