研究開発が好きです

XTECHでは、すでに完成度が高いとされている自転車パーツにも、あえてもう一度研究開発の視線を向けています。特に注目しているのが、走りの質を大きく左右する「チェーン」と「ギア」です。そこで採用しているのが、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)という特殊な表面処理です。ダイヤモンドに近い硬さと滑らかさを持つ薄い被膜を金属の表面に施す技術で、摩擦を減らし、摩耗を抑える効果があります。

理由はとてもシンプルです。「長く、美しく、そして静かに走らせるため」。

見えにくい部分だからこそ、走行性能や耐久性に直結する。XTECHはそう考え、駆動系パーツにも丁寧な技術を積み重ねています。
いま、自転車の世界を見渡せば、ロードバイクやMTBには完成された高級パーツが存在します。精度も軽さも耐久性も、すでに極限まで磨かれている。それは多くの人が理解している事実でしょう。

けれど、XTECHが向き合っているのは“電動アシスト・ファットバイク”です。ここは、まだパーツにおいて未開の領域です。

太いタイヤ。重い車体。そこにモーターの強いトルクが加わる。これは従来のロードやMTBとは、負荷のかかり方がまったく違います。例えるなら、軽快なスポーツカー用に作られた部品を、そのまま大排気量のオフロード車に使うようなもの。理屈上は動きますが、負担の“質”が違うのです。

特にチェーンやギアは、その力を真正面から受け止めます。人の脚力に加え、モーターの力が常に上乗せされる。しかもファットタイヤは路面抵抗が大きい。金属同士の接触は、想像以上に過酷になります。

ここで、DLC ダイヤモンドライクカーボン (diamond‐like carbon)です。チェーンやギアの表面を、ダイヤモンドのように硬く滑らかな膜で覆う。いわば見えない鎧を着せるようなもの。摩耗を抑え、抵抗を減らし、トルクに負けない表面をつくる技術で、ナノテクノロジーの最先端です。

実はこのテクノロジーは、かつて自動車レースの最高峰である F1の某チームから加工依頼を受けた実績を持つものです(守秘義務によりチーム名は公表できません)。極限の回転数と負荷に耐える世界で求められた表面技術が、いま電動アシスト・ファットバイクに応用されているのです。これは単なる高級化ではありません。未開のジャンルだからこそ、先回りするという判断です。

完成された市場には、すでに答えがあります。しかし、電動アシスト・ファットバイクには、まだ“最適解”が固まっていない。だからこそXTECHは、部品の未来を自分たちで探る必要がある。その一つの答えがDLCという選択です。

もちろんコストは上がります。加工も簡単ではありませんが、そのコストを販売価格に反映することはありません。すべてのユーザーが即座に体感できるとも限りません。しかし、長距離を走り、坂を越え、重量とトルクを受け続ける使い方を想定すれば、その差は時間とともに確実に現れます。

DLCは派手な装飾ではありません。チェーンやギアの奥で、音を抑え、摩耗を減らし、過酷な条件でも滑らかさを保つための技術です。XTECHがDLCを行う理由は、既存の高級パーツをなぞるためではなく、未完成の領域で先に耐久の答えを出すため。(※ 現在 開発テスト中!)

要するに、DLCとは、「電動アシスト・ファットバイクの未来を前倒しするための投資」なのです。