「BLAST 2X2」という異端。もし E-Bike界に“プロサングエ”があるなら…

自転車界やバイク界において、2輪駆動(2×2・AWD)は極めて珍しい存在だ。自動車の世界では4WDは当たり前になったが、自転車やバイクの世界では、重量やコスト、整備性などの問題から、前後輪を駆動するモデルはほとんど普及していない。

そんな中、XTECHが送り出した「BLAST 2X2/S12-R」は、単に前後にモーターを搭載しただけのモデルではない。

  1. 前後に48V・750W(1500W)モーターを搭載
  2. 超大型30Ahバッテリーを採用長距離走行が可能。
  3. 走行中でも、FF・2x2・FRと駆動システムの変更ができます。
  4. 日本の法規に適合した24km/hアシストシステム
  5. トルクセンサー、ケイダンスセンサーのコントロールシステム2機種を搭載。
  6. モーターへの配線コネクターをあえて外部に配置し、優れた整備性を実現
  7. ホイール脱着も容易で、メンテナンス性を重視した設計

さらに、2輪駆動ならではの特性によって、舗装路はもちろん、グラベル、砂利道、泥道、雪道、砂地など、路面状況を問わず高い安定感を発揮。まるでSUVが高速道路から未舗装路まで自然に走り抜けるように、一台でさまざまなフィールドを楽しむことができる。

一般的なeBikeが「効率」や「実用性」を追求するのに対し、BLAST 2X2/S12-Rは、性能と所有する喜びを重視した存在といえる。

もしこれを自動車界に例えるなら、

⚫︎ Ferrari Purosangue
⚫︎ Lamborghini Urus
⚫︎ Aston Martin DBX S

Purosangue
Urus
DBX S

といった、スポーツカーのDNAを受け継ぎながら、新たなカテゴリーを切り開いたラグジュアリーSUVたちに近い存在かもしれない。

本来、「フェラーリにSUVは必要ない」「ランボルギーニはスーパーカーだけ作ればいい」と言われていた。しかし結果として、彼らは従来の常識を覆し、新しい価値を生み出した。

XTECH BLAST 2X2/S12-Rもまた

「自転車に2輪駆動は必要なのか?」という問いに対し、「必要だから作った」のではなく、「誰もやらないから作った」という、ある種の挑戦から生まれたモデルなのかもしれない。

速さだけでも、航続距離だけでもない。スペックの数字だけでは語れない、「機械としての魅力」と「所有する歓び」。

それは実用車というより、むしろ趣味性の高いグランドツアラー。

このBLAST 2X2の車重は決して軽くない。しかし、不思議なことに、ひとたび走り出してしまえば、その重さは驚くほどの軽快感へと変わる。前後輪で路面を捉える独特の安定感は、まるで重量級のグランドツアラーが速度とともにしなやかさを増していく感覚にも似ている。

自動車界にプロサングエやウルス、DBXが存在するように、E-Bike界にもまた、既存のカテゴリーに収まりきらない“異端のラグジュアリー・パフォーマンスモデル”があってもいい。

XTECH BLAST 2X2/S12-Rは、そんな発想から生まれた一台なのである。